新型コロナの影響で各イベントの中止が相次いでいます。
2020年4月19日(日)横浜アリーナで予定されていたRIZIN.22も大会中止が発表されました。非常に残念です。
外出禁止・自粛ムードの中、RIZIN公式YouTubeチャンネルより過去の名勝負が配信されることになりました。ファンにとってはうれしいサービスですね
配信されている人気カードの中から早速、那須川天心 vs. 堀口恭司を見てみました。
久々に見ましたが
格闘史に残る名勝負!
那須川天心 vs. 堀口恭司 実現まで
那須川天心 vs. 堀口恭司は誰もが見たいカード。しかし、那須川天心はキックの選手、堀口恭司はMMAの選手。那須川もMMAの経験はあるものの実績が少なく、実現は難しいだろう・・・
しかしRIZIN10 堀口恭司 vs. イアン・マッコールの試合後に時は動き出しました。
RIZIN▼第12試合メインイベント61kg契約5分3R ○堀口恭司(60.80kg/ATT)[1R 0分9秒 KO]×イアン・マッコール(60.75kg/米国)※オーソの堀口、サウスポーのマッコール。低い構えからステップ踏む堀口にマッコールは右から左のワンツーを2度。その左に頭を右に倒してかわし左フック当てた堀口がKO pic.twitter.com/w0BOIrSMdX
— ゴング格闘技 (@GONG_KAKUTOGI) May 6, 2018
1R9秒(左フック)正に秒殺で勝利した堀口恭司がマイクパフォーマンスでリングサイドにいた那須川に対し
「那須川くん、やろうよ!」
会場内はもちろん大歓声
(全試合レポ)RIZIN 5.6 マリンメッセ福岡:堀口恭司、衝撃の秒殺KO勝ち「那須川君、やろうよ。立ち技最強トーナメント、俺も出ますんで」。那須川天心は中村優作を2R葬 https://t.co/wpA8ZfxkY4 pic.twitter.com/bLIgapyOTP
— BOUTREVIEW/バウトレビュー (@boutreview) May 6, 2018
那須川天心 vs. 堀口恭司 RIZIN13
本当に実現していまいました。那須川天心 vs. 堀口恭司
計量クリアしました。
体調バッチリです。
敬意を持って堀口さんを倒します。
皆さん応援よろしくお願いします。
絶対勝つ。必ず勝つ。
人生賭けて闘います🔥#RIZIN13#rvddw#BETONES pic.twitter.com/cUPDUY0RFs— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) September 29, 2018
https://twitter.com/kyoji1012/status/1032996736166293509
まだ見たくない! いや見たい!
複雑な心境のファンも多かったと思います。
ファンが盛り上がり、しかも選手同士がなるべく公平になるルール決定はRIZIN側も苦労したかと思います。最終的には3分3ラウンド(1ラウンド延長)のキックボクシングルールでの対戦となりました。
格闘史に残るこのカード影響で当時RIZIN過去最高となる27,208人の来場者数を記録しました。
しかし忘れもしません。当日は台風24号の影響で鉄道ダイヤの運休発表により急遽、試合順が変更され、那須川vs堀口戦が第13試合から第9試合への変更など3試合を前倒しにして開催されました。
さいたまスーパーアリーナで観戦していたファンは、この試合後に自宅へ帰った人も多かったのです。そういう意味でも記憶に残る大会になってしまいました。
実際の試合も素晴らしい物となりました。
一瞬たりとも目の離せない攻防は何度見ても興奮します。
那須川天心 vs. 堀口恭司 感想
1R・2Rはお互い距離を計りながら攻撃をしかけますが、お互いのパンチがあまり当たりません。両社のレベルの高さがうかがえる攻防。正に漫画の世界
伝統空手がベースの堀口恭司の距離感を那須川天心はしっかりと対策を取ってきていたのでしょう
堀口恭司は試合を本当に楽しんでいるようで時折、笑顔が見られました。
【RIZIN】榊原信行委員長「堀口恭司vs那須川天心は58kg契約でRIZINキックルールで行います。3分3R(延長1R)で6オンスのボクシンググローブを使用。延長判定はドローあり。堀口は二瓶先生に続いてのKIDの訃報で想像するに心中穏やかではないだろうと。どんな状態で試合を迎えるのか気にしています」 pic.twitter.com/Ew1QkPoHpJ
— ゴング格闘技 (@GONG_KAKUTOGI) September 20, 2018
3R(最終ラウンド)は那須川天心が圧力をかけ始めジャブが徐々に当たりだします。相手はこれまでで最大の強敵である堀口恭司です。3Rまで勝負がつかないことも織り込み済みだったと思います。
最終の那須川のラッシュはさすがに堀口もたまらず組み付きでかわしています。そこで試合終了のゴングが鳴ります。
判定結果になってしまいましたが、それでも歴史に残る勝負として語り継がれる本当にレベルの高い試合でした。
結果は那須川天心の手数を見れば納得できるものだったのではないでしょうか
試合後のインタビューで堀口は「那須川くんでかいこと言ってごめんね(笑)」
二人は、お互い認め合いリスペクトしているんです
本当はやりたくなかった。でも日本の格闘技を盛り上げるために闘ってくれたのだと思います。
RIZIN13
なんとか判定で勝てました。
堀口さんのお陰で日本を盛り上げられる試合が出来たと思います。
本当に感謝しています。
選手として、人として物凄く強かったです。
ありがとうございました。
やっと日常に戻れます。#RIZIN13 pic.twitter.com/i69bggtHTZ— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) September 30, 2018
応援してくれた方々本当にありがとうございました!!
試合負けました、、、
また1から強くなれるよう努力します!
押忍!天心くんありがとう!! pic.twitter.com/7uSgHYvhRm
— Kyoji Horiguchi (@kyoji1012) September 30, 2018
那須川天心 vs. 堀口恭司の再戦
KO決着の再戦を願っているファンも多いと思います。
キックルールでは、国内で相手を見つけることさえ困難になってきている那須川天心。今後は海外も見据えていると思います。ボクシング転向の噂もありますがどうでしょう
堀口恭司も1度負けているので「やり返さないといけない!」とはっきり名言しています。しかし、MMAルールでの再戦は否定的のようです。
那須川が総合ルールでの経験が少ないため「まあ、はっきり言いますけど、MMA(総合格闘技)では相手にならないです。組み際とかできていなくて普通に勝ってしまうので面白くないですね」
引用:日刊スポーツ
カードを組めば間違いなく客の入るドル箱カードです。RIZINの榊原実行委員長はよく「出し惜しみせず」と言いますがルール決めや双方の選手の今後のマネジメントを考えると簡単に組めるカードではないと思います。
理想としては、立ち技最強決定戦の決勝戦で当たることでしょうか
最後に
RIZINが設立して5年目となりますが那須川天心 vs. 堀口恭司は間違いなく一番の名勝負です。
ユーチューブで無料配信されたこの機会に見たことがある方も見たことがない方も是非、視聴されることをおススメします。