コロナによる政府のイベント自粛要請が続く中、2020年3月22日に格闘技団体K-1がさいたまスーパーアリーナで興行を開催しました。K-1に対する批判は凄かったです。
そんな中、『Road to ONE 2nd 4.17』が開催することが決定しました。当初、4月12日(日) 東京竹芝のニューピアホールにて開催予定でしたが、日程と会場が変更され、4月17日(金)都内某所にて無観客で行われることとなりました。
無観客であってもファンが押し寄せることを危惧して会場は公表されていません。コロナウイルス拡大防止のための最大限の措置だったのでしょう。
参戦選手・関係者・スタッフの安全を極力確保し、検温・手洗い&うがいなどの消毒、試合中の選手とレフェリー以外全員のマスク着用を徹底するなど拡大防止施策に取り組んでの開催となりました。
『Road to ONE 2nd 4.17』6試合12人の格闘家
大会は「AbemaTV 格闘チャンネル」にて全試合独占生中継され観戦に飢えている多くの格闘技ファンは視聴したのではないでしょうか。
同大会では試合をする機会を失ったアスリート、そして今この時に格闘技を通じて何かを世界に発信したいと願う格闘家たちを12人集め、ルールをグラップリング・MMA・ムエタイとした6試合が組まれることとなりました。
メインイベントはグラップリングマッチで元ONE 世界ライト級王者の青木真也 vs 2017年 IBJJFアジア選手権黒帯フェザー級準優勝の世羅智茂
青木は「37歳を迎えようとするロートルのグラップリングマッチにメインを取られることを他のファイターはよく考えたほうがいい。僕だったら耐えられないことだから」と言ってますが、青木はまだまだメインで客を呼べる業界のトップファイターであることに変わりありません。
【大会カード】
第6試合 青木真也(EVOLVE MMA) vs 世羅智茂(CARPE DIEM)
第5試合 緑川 創(Monster Guns) vs 西川大和(西川道場)
第4試合 祖根寿麻(ZOOMER) vs 後藤丈治(TRIBE TOKYO M.M.A.)
第3試合 工藤諒司(TRIBE TOKYO M.M.A) vs 椿 飛鳥(トライデントジム)
第2試合 宮田和幸(BRAVE GYM) vs 田中路教(フリー)
第1試合 HIROYUKI(日本)vs ポン・ピットジム(タイ)
試合を観て
無観客で開催され感染防止のためにセコンドに付いた全員が防護服とゴーグルを着用、試合を行うこと自体に賛否が飛び交った当大会でした。
【Road to ONE】無観客、徹底予防の大会で青木vs世羅、宮田vs田中が白熱ドロー。工藤、後藤、HIROYUKIが鮮烈フィニッシュ=写真追加(C)Road to ONE Executive Committee https://t.co/l5umspAz81 pic.twitter.com/FjAsOCinBQ
— ゴング格闘技 (@GONG_KAKUTOGI) April 18, 2020
入場シーンもなく、解説も別場所からの放送となっていました。観客がいない為、選手の打撃の音や息遣いはよく聞こえてきました。しかし、観客がいないだけに盛り上がりという部分では少し欠けたことは仕方ないかと思います。
しかし、私自身は久々に格闘技をLIVEで観れたことは非常にうれしく思いました。
グラップリングは観ている側からすると少し地味なのですが、今回の大会を観てグラップリングの試合にも興味が沸きました。青木真也だけでなく宮田和幸の復活も理由の一つです。
青木は試合後、マイクで熱弁しています。「生きるってのは家の中にいることじゃねえ。目の前にあることと戦うことだ。」
【Road to ONE】青木真也が無観客試合で絶叫「クソみたいな世の中、生きていく」宮田vs田中はドロー=ABEMAが中継 https://t.co/l5umspAz81
— ゴング格闘技 (@GONG_KAKUTOGI) April 17, 2020
賛否あると思います。しかし、青木真也のような選手がいるから格闘技ファンは楽しませてもらっているのだと思います。
試合をした12人の選手とスタッフの皆さま、本当に感謝です。
最後に
青木真也は日本格闘界のレジェンドであり総合格闘技の戦績は45勝9敗です。選手としても化け物級ですが発言するメッセージが強く、記者好みでしょうが反感を買うこともあります。
しかし、格闘ファンからすると試合はハズレ無しで楽しめます。今回の大会も開催できたのは青木の参戦があったからだと思います。
青木はRIZINの榊原CEOがぶち上げた夏の格闘メガイベントのプロデューサーに立候補しています。本気か冗談なのかわかりませんが実現したら面白いカードが並ぶかもしれませんね
もちろん青木にも参戦してもらいたいです。
コロナの影響は本当に深刻ですが、格闘技イベントは暗くなっている日本を元気にできるのは間違いありません
選手やスタッフの安全が確実に守られるイベントであればまたの開催を期待したいと思います。