7月に開幕する東京五輪・パラリンピックは、3月20日に海外からの観客なしで開催されることと正式決定しました。
観光業界からは悲痛な声が聞かれ、ホテルの関係者も肩を落としています。
新型コロナウイルス感染拡大防止を考えれば海外からの観客は仕方ない部分はあります。
海外に販売されていたチケットは63万枚と発表されています。
販売されていたチケットは今後払い戻しになるわけですが、再販の可能性はあるのでしょうか?それとも観客数の上限により、更に払い戻しが増えるのでしょうか?
チケット再販の可能性を調べてみました。
東京五輪・パラ5者会談とは
東京五輪・パラリンピックの運営に関する決め事は5者にて協議されています。
今回の海外観客の受け入れを中止する決断を行ったのも5者会談によるものです。
どんなメンバーで構成されているか見てみましょう。
・大会組織委員会:橋本聖子会長
・政府:丸川珠代五輪相
・東京都:小池百合子知事
・IOC(国際オリンピック委員会):バッハ会長
・IPC(国際パラリンピック委員会):パーソンズ会長
性差別発言で辞任した森喜朗氏の影響もあり、国内からは女性だけの構成になっているのが特徴です。
先日も演出を統括する佐々木宏氏が女性タレントの容姿を侮辱する演出を提案したことで橋本聖子会長が謝罪する一幕がありましたが、平和の祭典でこのようなことは決してあってはなりません。
販売チケットの状況
・チケット販売総数:約780万枚
・国内販売済数:445万枚(キャンセル:81万枚)
・海外販売済数:60万枚(全て払い戻し)
・関係者、招待枠:不明
・チケット販売総数:約230万枚
・販売済数:97万枚
・海外販売済数:3万枚(全て払い戻し)
・関係者、招待枠:不明
チケット売り上げは大会延期決定前の2019年12月に公表した組織委の報告では900億円としていましたが、今回の海外観客の受け入れ中止と、入場者数制限により、見込み額を大幅に下回ることになりそうですね。
五輪需要を見込んでいた日本経済としては大きな打撃となります。
チケット再販の可能性は
世間の方が気になっているチケット再販の可能性ですが観客数の上限で大きく変わってきます。
5者協議では政府のイベント制限の方針に準じ、4月中に基本的な方向性を示すことを改めて確認しているようです。
【4月15日追記】
観客数の上限について最終判断時期を5月以降に変更となりました。
【5月8日追記】
上限判断を更に先送り6月の可能性があることを示唆
【6月26日追記】
観客人数の上限が「収容定員50%以内で1万人」に決定。販売したチケットのみで再抽選を行い払い戻しが行われることになりました。残念ながら新規のチケット再販はなさそうです。
関係者によると「定員の50%以内」を原則とする案が浮上しているようです。結論によっては、販売済みチケットの払い戻しや再抽選が必要となります。
組織委員会では新型コロナウイルスの影響でチケットの払い戻しを行っていましたが、転勤などで生活状況が変わって観戦が難しくなった人や、新型コロナの感染リスクを懸念する方のキャンセルはあったものの8割の人が大会を楽しみにしているとチケットの払い戻しは行っていません。
新型コロナウイルスのリスクや、延期の問題があったとしても一生に一度しか見れない可能性の高いオリンピックのチケットを手放したくないのはよくわかります。
もし定員50%以内の観客数になった場合、チケットの払い戻しの状況だけみるとチケット再販になったとしても多くの枚数は期待できそうにありませんね。
但し、再販の可能性はゼロではないので、どうしても手にしたいという方は情報をチェックしておくことが必要です。
まとめ
- 東京五輪・パラ5者会談にてオリンピックの運営に関する決め事を協議
- 5者会談の国内メンバーは性差別発言問題もあり女性で構成
- オリンピックチケット総販売数780万枚に対し国内キャンセル81万枚、海外払い戻し60万枚
- 観客数の上限は4月中に方向性を示す
- 観客数の上限にもよるがチケット再販の可能性はゼロではない
問題続きの東京五輪・パラリンピックですが、新型コロナウイルスの影響で開催さえ危ぶまれましたがまずは開催できる方向に進んでいることをまずは、うれしく思います。
日本だったからこそ開催する運びに進んでいるのだと思います。過去にはない歴史に残る大会になるのは間違いありません。
日本開催で良かったと思える大会で終えることを願っています。