オリンピックとパラリンピックのメダルは同じなのかな?と思われた方もいるのではないでしょうか。
調査したところ、オリンピックメダルとパラリンピックはデザインが異なります。もちろんデザイナーも異なります。
今回は、気になるオリンピックメダルとパラリンピックメダルについて
・オリンピックメダルの特徴とデザイナー
・パラリンピックのメダルの特徴とデザイナー
・オリンピックメダルとパラリンピックメダルの大きさや質量
以上のテーマで記事を書かせて頂きます。
オリンピックメダルの特徴とデザイナー
- 原石を磨くようなイメージで、光や輝きをテーマ
- スポーツで競い合い、頑張っている人が称えられる世界になってほしいという思いを込めて、多様性を示す、様々な輝きをもたらすデザイン
- おもて面はパナシナイコスタジアムに立つ勝利の女神ニケ像
- メダル側面には各競技名(競技名・種別名・性別・種目名)が英語で刻印される
メダルは携帯電話などの廃材から製作
東京オリンピック・パラリンピックで提供されるメダルは全て使用済み携帯電話等や小型家電等から金属を集めて製作しているそうです。
このプロジェクトは、2017年4月から2019年3月まで2年間にわたり、多くの方の協力のもとメダル5,000個分を全て回収できたそうです。
環境にもやさしく素晴らしい取り組みですね。今後のオリンピックの参考にもなることでしょう。
メダルは控えや監督ももらえる?
チームで参加する野球やバスケットボールに関して控えの方でも、メダルがもらえるのか気になった方もいるのではないでしょうか?
規定では控えであっても選手であればもらえるそうです。何となく全員が試合に少しでも立つような采配をしていたのは、配慮もあるかもしれません。
但し、監督はもらえないようで、サムライジャパンが優勝して写真撮影の際に稲葉監督に菊池選手からメダルをかけた姿が印象的でした。
メダルはなぜ噛むの?
メダルをもらった選手は、よくメダルを噛む仕草でポーズを取っていますが、意味があるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
はっきりとした理由はなさそうですが以下のような所説があるようです。
➀金を噛んで本物を確かめていた過去の慣習
➁カメラマンからのリクエスト
➂顔に近づけてメダルのサイズをわかりやすく伝える
④喜びの表現
メダルを噛む仕草をやった方が、写真や映像をメディアによく取り上げられているような気がしますね。
デザイナー川西純市
素顔
多様性認め合う世界の平和を表現
2020年東京五輪のメダルをデザインした川西純市さん#公明新聞電子版
2019年08月04日付 https://t.co/Ow2qHddQgy pic.twitter.com/Y32s6oyXSq— 蒼龍昇 (@aogami_noboru) August 3, 2019
SIGNSPLAN 代表 サインデザイナー
大阪芸術大学美術学科卒業生
SDA 公益社団法人日本サインデザイン協会常任理事
USD-O大阪デザイン団体連合 理事
川西純市さんは、3歳ぐらいで自分の作品を作ったりしていたそうで、卵の殻でニワトリを描いたり、その頃からコンセプトを重視するようなことをやっていたそうです。
とにかく子供の時から芸術や美術がお好きだったようですね。ちょっと早熟過ぎますが(笑)
高校の時は、美術大学進学を視野に入れつつ、がっつり美術を学んだようでダリやマグリットなど超現実主義の画家が好きだったそうです。
数十年に1回しかチャンスがないオリンピックメダルのデザイナーに選ばれたことは、芸術家としてこれ以上ない名誉ではないでしょうか。
パラリンピックのメダルの特徴とデザイナー
- 世界に新たな風を吹き込む「扇」をモチーフ
- 扇面には、人々の心を生命力として捉え、日本に生きる自然、岩・花・木・葉・水で表現
- 金・銀・銅メダルの違いが触れて分かるよう、金メダルには1つ、銀メダルには2つ、銅メダルには3つ、円形のくぼみをメダル側面に施している
- メダル側面には各競技名(競技名・種別名・性別・種目名)が英語で刻印される
一番大きな特徴はくぼみ
オリンピックメダルとの一番大きな違いはくぼみではないでしょうか。
パラリンピックの選手には視覚障害者の方もいらっしゃるので、手触りでも区別がわかるようにしてあるようですね。
リボンに関しては、オリンピックメダルもパラリンピックメダルにも裏側にシリコンプリントで凸の加工を施してあるようです。(金は1つ、銀は2つ、銅は3つ)
デザイナー 松本早紀子
東京・わたし:パラリンピックメダルのデザイナー松本早紀子さんが「扇」に込めた思いとは? https://t.co/0wAxcUog8m
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) August 29, 2019
式会社博報堂プロダクツ所属デザイナー
多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒業生
松本早紀子さんは普段、会社では販売促進物や何かの商品を買ったときにもらえるおまけなどをデザインしたりしているそうです。
パラリンピックのメダルコンペは上司から聞き、「思い出になれば」という軽い感じで応募したそうです。
最終選考から決定までは電話で連絡があったそうですが、驚くのが決定したことは会社の方や家族の方含めて誰にも言ってはいけないそうです。
発表になった日に会社で、同僚がパソコンで検索しだして一気に騒ぎになったようです。一夜にしてヒーローになった感じですね。そのシュチエーション、かなり羨ましいです。
オリンピックメダルとパラリンピックメダルの違い
【メダル仕様】
大きさ オリンピック:85mm パラリンピック:85mm
厚さ オリンピック 最小部分: 7.7㎜ 最大部分: 12.1㎜
パラリンピック 最小部分: 7.5㎜ 最大部分: 10.7㎜
重さ オリンピック 金:約556g 銀:約550g 銅:約450g
パラリンピック 金:約526g 銀:約520g 銅:約430g
報奨金に関してはオリンピックとパラリンピックで金額が全く異なってきますが、メダルに関しては、デザインの違いはあるものの、大きさや質量はほとんど変わりがないことがわかります。
当然ですが、選手としても観ている側としても、こんな所で差は付けてほしくないですよね。
テレビではメダルをもらった選手が「思っていたより重い」というような発言をよくしていたようですが、オリンピックの回を重ねるごとに少しずつメダルが大きくなっていっているようです。
まとめ
今回は「オリンピックとパラリンピックのメダルの特徴!デザイナーや違いも調査!」について記事を書かせて頂きました。
最後にまとめです。
●東京オリンピック・パラリンピックで提供されるメダルは全て使用済み携帯電話等や小型家電等から金属を集めて製作している
●チームで参加する競技は控えでもメダルをもらえるが監督はもらえない
●オリンピックメダルのデザイナーは大阪芸術大学美術学科卒業生の川西純市さん
●パラリンピックのメダルは金、銀、銅の区別ができるくぼみがある
●パラリンピックメダルのデザイナーは多摩美術大学美術学部卒業生の松本早紀子さん
●オリンピックとパラリンピックのメダルに関しては、デザインの違いはあるものの、大きさや質量はほとんど変わりがない
今回は、メダルに関しての疑問を調査しました。
後半のパラリンピックがこれから始まりますが、パラリンピックでもメダルラッシュを期待したいですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。